- 夜光電車 -


なんとなく思いついた
たどりついた
その場所には
光もなく影もなく
静かな時間が流れた
僕は知った
目をつぶった
手を強く握った君の
冷たい風も
どこか暖かい
春に変わった


頭の中にいた
もう1人の自分が
笑顔見せないから


そこには光が立ち込めた
君といた過ごした
にじんだ街は
今まで見てきた何よりも
懐かしくて
涙がこぼれた・・・


君がいて
そう僕がいて
夏はすぐ近くに
消え去って
蛍のよう短い数
儚い時は過ぎた・・・


思い出すだけの
かすかな記憶でも
全てがセピアになった


そこには未来も
過去もあった
振り解いた
弱さも強さも見た
君がいたから
行き先が見えたんだ
幸せがあった


そして繰り返す波のように


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