- てるてるぼうず -


明日は晴れるといいね
君は帰り際に呟く
時折優しい風が吹いた
夕暮れの中
いつでも会えるよなんて
簡単に言うけれど
会えない時間が何処か
切なく思えた


雨は降り止まず
願いは届かぬばかり
二人の傘の匂い
忘れてしまうかもね・・・


また短すぎる雨音が聞こえた
そして僕は君の事思い出すんだ
思い出すんだ・・・


静かな部屋が見えるんだ
僕は一人で呟く
雨にうたれて悲しそうな
道端の傘
遠くで聞こえた気がした
あの懐かしい歌声
気づかぬ内に消えた
空へと消えた・・・


約束の場所には
何も知らないで揺れてる
笑顔のままの君が待ってるから・・・


ほらもうすぐだよ
雲間から差し込んだ光で
濡れた身体乾かすから
乾かすから・・・


外は雨だよ
もう会えないよ
信じてるのは僕一人なの・・・


思い出になんて出来ないから

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