- 水色にわか雨 -


二つの夜は不意に 空に映る天気で
今はあの日の風だけを 求めていたよ
外の冷たい 陽炎はただ君と
僕の小さな思い出 胸に流した


紫色の空は 秋の夕暮れに光り
涙と茜の 幻はもう無い


にわか雨のように君は 消えていくよ
何もかも知り尽くした 思いはもういらない
水色の傘に 時は触れていくよ
降り止まない雨 悲しげな声で


蛍は輝く 真実を乗せて
祈り続けるだろう


にわか雨のように君は 消えていくよ
何もかも知り尽くした 思いはもういらない
もしも今届けば それでよかったと
願い事忘れて 涙滲む空へ
水色の傘に 時は触れていくよ
降り止まない雨 悲しげな声で


水色にわか雨
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