- G♭ -
こんな雨の日には 頭が痛くなってくる
どれだけどれだけ薬を飲んでも
消えない痛みは 僕にいすわる
近くで聞こえる雨垂れと
水たまりをはじくタイヤの音
それで良かったと
言えるなら楽なのに
何もかもがあの感触を
温もりを掻き立てる
忘れたい忘れたくない
匂いたつ記憶を
僕はまた頭痛のせいにする
今日はもう寝よう
蛍光灯の声が部屋に鳴り響いて
気づけばひとりだと苦しくなる
せまい部屋を広く感じる
そっとしまい込んだ
雨はあがって虹にかわる
憂鬱をまぎらわせた
雨もあがって虹にかわる
このままびしょ濡れのまま
歩いて行くのならば
痛みとひきかえにつれて行く優しさで
僕はただ傘を差しのべる
あの頃の僕と
あの日の君に
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