- バタートースト -


僕はいつもの本をあさる
使い古しのスコアを探す
テレビを見れば
似たような聞いたような音楽が流れ
パンをかじった コーヒー入れた
朝食の後、新聞を読む
全部忘れた昨日の事も
今落ちてきた明日を探す


何もやりたく無いって
それじゃ何も始まらないから
埃にまみれるその前にドアを開けよう


街を歩け 坂を登れ
いつもより遠くの空を眺め
平凡な君の憂鬱な顔が
笑顔に変わるまで走り続ける


そしていつものドラマを見る
慣れた手付きでお湯を沸かす
飼い犬にまで愛想尽かす尽かされ
音楽が流れる


バタートースト無いって
それが無いと始まらないから
軽い財布ポケットに入れ
外へ出掛けよう


歌を歌え 声を上げて
どこまでも遠くへ響け空へ
単純な君のマイナスな今日が
プラスに変わるまで歌い続ける
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